姿(すがた)
3日前、都内でレコード会社Aの主催するイヴェントがありました。お客様は一般の方々ではなく、いわゆる業界人。メディア関係者が多かったと思います。9月のCD発売の中で、ピアノと作曲両方をこなしているアーティストを中心にということで、3人のステージが組まれました。昨年のヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝した辻井伸行さんと、トルコ出身のファジル・サイさんも登場。盲目の辻井さんがリハーサルから楽屋に戻っていらしたときに、小躍りするかのごとく楽しそうだったのが印象的。夜の会食の時にも、水泳とピアノを弾いているときが一番好き、と何度も語っていらした。
それで、われらがKAKOクァルテットが初めて人前で演奏する日です。レコーディングとは全く違いますから、まずホールでのピアノの位置、弦の方達の場所決めに神経を使いました。ホールによって、微妙なんですね、これが。ピアノも演奏者の場所も、10センチ違っただけで音のニュアンスが変ることもあります。サウンドチェックの時にはお客様は入っていませんから、開演してお客様が入った状況での音の鳴り具合も想像しなくてはいけないし。
この日のイヴェントは、その後のいろいろな方々からいただくメールを拝見しても、アンサンブルの素晴らしさなど誉めてくださっているので、無事に終了したのだとやや満足しています。あとは、秋・冬のコンサートで存分に発揮するだけ!!
個人的には、女性2人の演奏姿の美しさをあらためて感じました。すでにメンバーとして発表していますが、ヴァイオリンの相川麻里子さんとヴィオラの番場かおりさん。このお二人に共通することを一つ発見しています。それは、肩から肘(ひじ)、手首へのラインがとっても綺麗なのです。これ程の美しい姿を持つ弦楽器の演奏者はあまりいないのではないかと言い切りたいくらい。
そうそう、イヴェントが終わってから挨拶にみえた某テレビ局のディレクターの方が興奮して言ってらしたことも書いておきましょう。「凄い、凄い!こんな演奏者いたんですね!どこで見つけてきたんですか?」
ホントうれしいひと言です。
(KAKOさんの持論:演奏姿は音の美しさと比例する。)