海からのラブレター
昨日は阪神淡路大震災の黙祷が行われた日でした。ニュース番組では仮設住宅での「孤独死」を取り上げ、東日本大震災との両方の地域で活躍しているNPO代表の取材が報じられていました。その人の発案で、一人暮らしの高齢者と高校生の文通というのをやっていらっしゃるそうです。
ある81歳の男性にとっては第2の孫のような存在となって、その手紙のやりとりは心の元気を取り戻す「宝物」だと、語っていました。
手紙・・・というと一つの懐かしい思い出があります。
小学校の何年生の頃だったか定かではないのですが、私の住んでいた家は港の近くでしたので、時たま大きな船が入ると先生が生徒たちを写生に連れて行ってくださいました。
後から知ったのですが、どうやら私の絵が選ばれて、先生が船長さんに届けていたんですね。
その船長さんからの一枚のハガキ。
「とても素敵な絵をありがとう・・・僕たちの船は○○を目指して次の航海に向かいます・・・身体に気をつけて、一生懸命勉強してください・・・」
今では内容を覚えていませんが、こんな感じでした。
私は飛び上がらんばかりに喜んで、実は誰にも内緒で港まで行ったのです。
でも、すでにその船は出港した後でした。
差出人のところに住所は勿論ありませんが、船と船長さんのお名前もあって、しばらくの間、大事に持っていました。幼い私にとってはラブレターのような「ほんわり」した気持ちだったのです。
さて、今月末にNHKで放送される「キルトの家」の音楽をKAKOさんが担当しました。
孤独・・とは一文字違いの“孤族(こぞく)”とも言うべき人達を描いたドラマです。放送は前篇1月28日(土)、後編2月4日(土)。演奏にも"クァルテット"がクレジットされていますので、是非聴いていただきたいなあ、と。
でも・・・、20代の主人公を演じる「杏(あん)」「三浦貴大(たかひろ)」の名前を見ても、誰のことか知りませんでした。「杏」は「渡辺謙」、「三浦貴大」は「三浦友和(&百恵)」のお子さんなんですね。その二人をベテランの山崎努、松坂慶子・・・沢山の老人(役)が取り巻いています。