神々しい劇場

LA MUSIQUE

コンサートにしても演劇にしても、国内には素晴らしい建物が存在します。
しかし、屋外のこんな場所でライブを楽しみたいと思ったことがありました。
場所は、南フランスのオランジュにある古代劇場です。
もう十数年も前のことですが、売っていた絵はがきに音楽会の夜を感じさせるものがあったので、一枚買ってきたのです。

《オランジュの古代劇場 Théâtre antique d’Orange》
ヨーロッパが誇るローマ遺跡の傑作。
世界で最も保存状態の良いローマ遺跡。
特に巨石を積み上げた背後の石壁の素晴らしさで知られている。
1981年に「オランジュのローマ劇場とその周辺及び凱旋門」の名称でユネスコ世界遺産に登録。
だそうです。

ステージに立って何か発した声も、1万人も収容できるという階段状の、最も高い方まで聞こえたのには、さすがに感動致しました。生の声で、です。

そして今日、アテネの夜の写真が表紙になった通信物が届きました。

この時代の建造物には何か人知の及ばぬパワーが感じられて、ワクワクします。

写真家のプロフィールには、三田崇博(さんだ たかひろ):「心の旅で感じる世界遺産」などの写真集を出し、世界遺産の撮影をライフワークとしている、となっています。
アクロポリスの丘を撮影されていた日、手前の円形劇場でコンサートが行われていてひときわ賑やかだった、と書かれていました。
パルテノン神殿と劇場を1つにおさめた渾身の一枚なのでしょう。

さてKAKOさんは、新年早々から4月のコンサートに向けて、プログラムを練りながら曲を決め、オーケストラ曲をクァルテット版にアレンジし直したり、日夜頑張っています。
オランジュやアテネに負けないくらいの、何か神々しさに包まれたコンサートになるといいですね。

2016/01/16

Posted by アトリエール