素敵なタイトル?
「銀河の旅びと〜宮沢賢治と私」この言葉をメールやブログなどに何度書いたことでしょう。
このタイトルに決まるまでに幾つものタイトル案が出たのでした。
でもこれにして良かった、と今は思います。と言うのは、略して「銀河の旅びと」だけで済むからです。
ところで、楠田枝里子さんがコンサートの出席というお電話をくださった時の、開口一番が「素敵なタイトルですね」でした。
10月19日からスタートして先週末に名古屋と札幌公演も終わり、あとは12月1日の盛岡だけです。
名古屋の電気文化会館・ザ・コンサートホールは初めてのホール。
天井は高くいわゆるシューボックス型の小ホールですので、後ろの方の席まで、もれなくステージの音が届きます。
裏方として一番乗りする指定調律師さんは、まずピアノ選びから。
2台のピアノがあるけれど40年ものの古い方を選びました、とのこと。
重厚な音を持ったいいピアノでした。
名古屋と札幌のクァルテットのチェロは奥泉貴圭(タカヨシ)さんでした。盛岡はいつもの植木昭雄さんです。
札幌では、雪はちょうど溶けた後だといいますが気温は関東よりも10度くらい低く、緯度のせいか空が高く広がっているのも、さすが北海道!という感じです。
コンサートには函館から車で5時間運転して来てくださった人も。
朗読の中に「函館の公園はさっき見て来たばかりだけど、まるで夢のようだ・・」という箇所もありましたね。
札幌は、KAKOさんがフランスから帰国してまもなくから、JAZZのライブで訪れた縁のある街、大好きな街。
30年以上もの懐かしい方々とお会いできるのも嬉しいのです。
名古屋も札幌も満席の会場でスタンディングの人も多く、ある人から「賢治の部分は、帰り道でもワクワク、フワフワした気持ちがおさまりません。賢治作品を読み直してみたいと思いました」とメッセージが届きました。
その文に続けて「盛岡にも行きたいくらい」と書かれていたので、「残念、盛岡は早い時期に完売しています」と返信したのです。