コンピューターと楽譜

LA MUSIQUE

明日、KAKOさんが30年程前に仕事の関係で一緒だった方が、尋ねていらっしゃることになりました。
当時はその方も10代の後半だったかも知れないそうですが、今はコンピューターの会社を経営されていて、頻繁に東京へ出向くそうで、新幹線のホームで偶然一緒になり声をかけられて、ということでした。
30年間のいろいろないきさつもお話しを聞きたいのですが、それよりも音楽コンピューターのことなら沢山の疑問があるので、メモにしておいて1番目から・・・という感じで質問攻めにしそうな感じです。

先日、楽譜出版の方とお話しをした時に、KAKOさんが棚から取り出した古い古い1冊の分厚い楽譜の本がありました。学生時代に入手したというオリヴィエ・メシアン「Turangalila-Symphonie(トゥランガリーラ交響曲)」のスコアです。フランスのデュラン社製のもので、当時でも高額で1万円くらいしたかも知れないそうです。デュラン社は1869年設立の老舗の楽譜出版社。
これを手に1頁づつページをめくりながら目を通していた、ありし日の若き作曲家のたまご君・・・。表紙も少し変色していますが、とても大事に扱われてきたことが分かります。

今は、インターネットで楽譜も手に入る時代。残しておきたいような紙の印刷物が身の回りから少しずつ無くなってゆくようですが、それでも作って下さる方がいる限り応えていきたいと思います。
今年は、「クァルテット」のアルバムの中から4曲ほど楽譜で出版されそうです。それぞれの楽器がソリストとして活躍するように・・・と考えた結果のピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人組ですが、弦楽器をやっていらっしゃる方には、新鮮な編成だと思います。ピアノのほかに第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、そしてヴィオラ、チェロとなって、ヴァイオリンが2人になるピアノ5重奏が多いからです。

コンピューターと手作りの楽譜、この両極端の方々とお会いしているこの頃です。

Posted by アトリエール