ロシア的なもの
昨日、東京へ行ったKAKOさんのお話から・・・。
打合せの開始まで時間があったので、Bunkamuraのザ・ミュージアムに寄ったそうです。
招待券が送られてきていたこともありました。でも、大体は日程が合わなくて美術館に行くこともあまりないのですが、この招待券だけは大事に取っていたそうです。郵便が来ていたのは知っていましたが、それを取っておいたのは知りませんでした。
タイミングが合えば行きたいと考えていたそうです。
ザ・ミュージアムで開催されているのは、「レーピン展」です。
画家その人のことは知らず、それが「国立トレチャコフ美術館所蔵」という添え書きがあったので興味が湧いた、ということを聞いて、私は納得しました。
1996年のこと、ロシア・中国・インド・ネパール・スリランカという5ケ国歴訪のソロ・コンサートがあった際に、モスクワではモスクワ音楽院大ホールでのリサイタルやプーシキン美術館の中でもサロンコンサートが開かれたのでした。
その折に、国際交流基金のご担当者からの薦めもあって、ロシア美術の殿堂であるトレチャコフ美術館を教えていただいたのです。
そこを訪れたのは、コンサートの前でした。KAKOさんは、いつもと同じ曲を演奏しようとして、弾こうとする呼吸や指先に、トレチャコフで受けた強い感動が立ち上ってきた、と言っていたのを覚えています。
それで、昨日は同じような感銘を受けたとのこと。
ロシア的というか、心身共に芯から太く力強くロマンティックなもの。ムソルグスキーという作曲家もいましたし、風土と人は切り離せない、ということでしょう。「ヨーロッパの洗練とは違うけれど、とても良かった」そうです。
さて打合せのほうは、3Dの映像作品への音楽です。仮編集の映像を見るのも3D用のメガネをかけるのですが、もともと自分の眼鏡があるのに、その上にかけるなんて、疲れませんか?と聞きましたら、疲れる、との返事。でも、面白い体験だったようで、今月末には録音しますので、またご報告しましょう。しかしテレビ番組でもなく海外メディアらしいので、皆さんには見ていただけそうもないですが・・・。