京都の秋
昨日10月5日(土)は、京都・青蓮院門跡でのコンサートでした。
1週間前から天気予報を気にしていたKAKOさんですが、昼近くになっても曇り空から雨が落ちてこないことに、逆に驚いているくらい、ずっと予報では「雨」でした。
雨になると、ピアノもそうですが弦楽器は俄然音が出にくくなりますから、クァルテットのメンバーも皆心配していた空模様です。そして、幸運なことに雨は降りませんでした。
庭がライトアップされ、リハーサルが始まります。※カメラを忘れていき、携帯での写真です。
通常のコンサートホールと違って、ピアノに向かって奏者が囲んでいますし、お客様のパイプ椅子も、小さなステージとなる空間の両側に並べられています。写真のこちら側にも椅子が並んでいたのです。
鴨居にぐるりと見える御簾(みす)が素晴らしいですね。右側にお庭がチラリと見えています。
100歳近いというドイツ生まれのピアノの、アンティークな足もご覧ください。修復を手がけたB-tech JAPAN/調律師の菊池和明さんと、このピアノの特徴について話すKAKOさん。ピアノの由緒については今年6月11日のブログ「青い蓮」に書きました。
リハーサルも終わって、そろそろお客様を向かえる廊下の行灯の明りも、ともりました。
時を経た古い寺院と、現代という時代に生きている音楽とが混ざり合って、この日の音は、格別の温かみが感じられました。演奏者にとっても、思い出に残る日となったようです。打ち上げの席で全員がそう言っていましたから。
千年の都 京都の秋、40周年にふさわしい青蓮院のコンサートでした。
同じクァルテットを、「耳にも目にも美しい」と評判になったステージの配置で、今度は音楽ホールで聴きたい、とも思います。今月27日(日)の東京・サントリーホールと12月15日(日)の神戸・朝日ホールです。
2013/10/06