絵画とピアノ
八ヶ岳高原音楽堂のコンサートのことで、続きを書くことにしました。
何故かと言いますと、KAKOさんが1986年(28年前!)に発表した、スイスの画家、パウル・クレー(Paul Klee)の楽曲について触れるのを忘れていたからです。
これはクレーの12枚の絵からインスピレーションを得て作曲したピアノ曲集で、発表した当時は、世田谷美術館をはじめ各地の美術館でのコンサートもありましたし、今でもKAKOさんの代表作品に数えられています。
昨年はデビュー40周年のアニヴァーサリーで、クァルテットや室内オーケストラ、ゲストにヴァイオリンのNAOTOさんや葉加瀬太郎さんが参加してくださったりしましたが、今年は、原点とも言えるピアノ・ソロです。
それで今回は、久しぶりのソロのプログラムを構成する中で、この「クレー」を取り上げることになったのです。
本来12曲ある曲集から5曲を選び、それぞれの絵のタイトルが曲名になっていますが、KAKOさんは5つの絵の印象を端的に説明して演奏しました。
私はどんな絵なのか知っていますけれど、それでもこの説明がとっても詩的だった、と、まずそのことに心が震えました。
「青い花」の絵の時には、「画布一面に塗り込められた深いブルーの上に、抽象的な花のラインが描かれています。その花は、まるで海の底に漂っているようで・・・」といったふうに。
そして、5曲のエッセンスをつなげて演奏する、という試みは初めてのこと。
「KLEE」のCDをご存じのコアなファンの方も、相当びっくりされたようですね。感想文に感動したことが書かれていました。
さて、このクレー5曲バージョンは、今年の単独コンサートのプログラムの、メインに組み込まれることになっています!
サブ・タイトルが「クレーと北斎を弾く」となっていて、演奏予定曲には「パウル・クレー~色とかたちのポエム~」「葛飾北斎~江戸の風景~」と記されています。東京の他、札幌、名古屋、大阪で開催されます。
次回は葛飾北斎のことも書くことにしますね。
またしても大好きなデザイナーさんのチラシなので、是非HPもご覧下さい!
2014/05/13