11回目の春

旅の途中に

4月23日からライブ・イマージュ11(onzeオンズ)がスタート致しました。
ライブ・イマージュというものが始まった時からKAKOさんは毎回出演していましたが、昨年が10回目という区切りも良かったので、もう今年の参加はしないかな?と思っていたのです。ホントに。
ところが、制作のプロデューサーから、「加古隆クァルテット」での出演はいかがですか?と言われました。そうか、そういう形ならこれまでとも違うし、とにかく今一番気に入っているグループで参加出来るのなら・・・、ということでメンバーにも相談したのです。すると、全員が賛成でした。でも、メンバーはもともとイマージュ・オーケストラで出ている方々ですから、オーケストラから離れて、いわゆるソリストとしてステージに登場しなくてはならないため、両方の衣裳の着替えのタイミングなど、問題点はいろいろあったのです。クァルテットのときに女性はロングドレス姿ですけど、オーケストラで演奏するときには、同じ黒でもブラウスやパンツルックだったりしていますので。
そして結局は、第2部の最初で登場することになりました。

休憩が済み開演のベルが鳴ります。紹介映像が映し出され、メンバーの写真とともに「Takashi KAKO QUARTET」と書かれているのを見た観客にかすかなどよめきがありました。意外な感じ、というか新鮮というか、そういうたぐいの「・・?」。
一人のアーティストではなく、4人が一つになっているグループですからね。

選曲は「黄昏のワルツ」「それぞれの海」「最後の忠臣蔵~夢なれど」の3曲です。「黄昏のワルツ」のTALKでは、「人々に元気や勇気を思い出してもらう曲」として作曲したことを言ってましたが、まさに震災の人々をも意識した言葉です。「最後の忠臣蔵~夢なれど」では、バックに映画のシーンが映り役所広司さんのせりふから始まって、まずハッとさせられます。音楽が入るところからはオーケストラも全員加わりました。なつかしく美しい日本的な映像もいいし、クァルテットの音色感とオーケストラのサウンドとが織り交ぜられて、なかなか素敵な1曲になりました。

次は4月28日の福岡です。

Posted by アトリエール