灯りの歴史

旅の途中に

今日は大阪から神戸に入り、一日OFFです。同じ関西なのに、大阪、神戸、京都という3つの都市は、本当に町の雰囲気が異なります。ホテル到着後、市内地図を広げていたら、「神戸らんぷミュージアム」というのがありました。おそらくオーケストラの女性は買い物に出かけたのだと思います。KAKOさんは部屋に閉じこもりたいとのことで、私一人で行ってみました。タクシーの運転手さんに行き先を言っても、「聞いた事がないなあ」というので、ホントにあるのかなあ・・・と思ったりしましたが、着いてみて納得です。ビルの中にちょっと展示スペースがあるだけ。

でも楽しかったです。人間が火を発見し、はじめは「木と木」を摺り合わせたりするところから始まります。映画「最後の忠臣蔵」でも松明(たいまつ)や篝火(かがりび)が出てきましたが、外での明かりも木が使われていました。江戸時代なども和蝋燭は高価で貴重品だったようで、庶民の生活には届いていなかったとか。
今はあまり売っていませんが、鉄製の透かし模様のある行灯がとっても素敵でした。そこに灯がともると、昔のあかり「ほんのり」が透かし模様をさらに美しく見せてくれそう。
あと、動物性の油は臭いもあって、エゴマなどの植物性の油を使えるようにしていたそうです。いろいろな実を干して、炒って、臼で粉にし、その後、蒸す→絞るの工程があって油になるという、気の長い話ですね。奥村菅次という江戸時代後期の人が設計した「無尽灯」の設計図もありました。字の通り、長時間明かりを保つように、また、油が上昇しやすく工夫されていたそうです。
石油ランプからガス灯に続いて、1879年にエジソンがカーボン電球の製作に成功してからは、電灯の時代がやってきます。

知らなかったことですが、神戸は「マッチ」の生産で全国でも重要な位置にあったのです。「チャッカマン」はあっても今や家庭から消えつつありますね。つい懐かしくなり、モダンな箱に入った現代風マッチを購入。これは手を火傷しないように、普通より少し長めになっているのです。確かに、火がつきにくいときなどマッチはアチッということがありますもの、これはアイディア商品かも?

Posted by アトリエール