秋のコンサート

旅の途中に

10月1日、福島市音楽堂での「クァルテット」の公演が無事に終わりました。

ステージには、秋らしいススキや萩などが大きな花器に入れられていて、福島にYOKOSOと言っているように華やいでいました。写真はリハーサル風景で、ヴァイオリンの相川麻里子さんが撮影したものです。

多勢のお客様がいらしていましたが、開演前に主催側から、震度4の地震があれば中断していただくことになります、と言われました。そういえば、朝方のホテルでも小さい揺れを感じましたから、やはり頻繁に地震があるようです。

リハーサルが午前10時30分、開演が午後2時、というスケジュールなので、遠方から向かう身としては、前日に移動せざるを得ません。
郡山から福島にかけての車窓を何気なく見ていて、びっくり!まだ夕刻なのに真っ暗闇。時折、車のヘッドライトが見えるくらいで、あたりに街灯らしきものも、家の存在を思わせる明かりすら無く・・・。
福島駅に降りて駅を出たときも同じように暗い街がありました。ビルはあれどもネオンサインはほとんどなく、駅のタクシー乗り場に並んでいた「空車」の赤だけが目立ちました。

移動の電車や宿泊の手配をする担当者から、「福島には、良いシティホテルがなかなか無いんです」と、かなり苦労しています、と言われていたのですが・・・。駅から雨に濡れずに歩ける立地で、狭いながらレイアウトも上手く、結構良かったので、ホッとしました。ここのホテルの関係者は、きっと宿泊する者の立場でいろいろ考えているんだなあ、と思える箇所が沢山あるんです。

その1、女性だけのお化粧用アメニティセットがフロントで渡される。(目や鼻に穴が開いた、顔に貼るだけのパックがあり、普段使ったことが無いので、勿論ウキウキして使用しました。鏡を見ると、ハロウィンのかぼちゃみたい!出掛けに急いでいて、忘れるものがあったりするので、女性としては嬉しいセット)

その2、お部屋と入り口ドアの間が小さなポーチになって一枚の引き戸で仕切れます。ポーチの床にアンドンのような明かりが置いてあり、これが優れもので、人感センサーなんです。ですから、引き戸を開けるとほんのり明かりがつく、という仕掛けなので、夜中でも動きやすい。

その3、お湯を注いで作るORIGAMI式・無料の珈琲がありました。(有料のホテルが多い)
それと、携帯電話各社の充電器が机上にさりげなく。

その4、お部屋の換気の音で困ったことありませんか?ここは、風量を最少にするとほとんど音がしないんです。それに、冷蔵庫のドアの前にスイッチがあり、「切」にして眠れます。ホント、静かなお部屋になった。

その5、新聞読みたいなあ・・と思っていたら、チェックアウト後のロビーに積んであって、「ご自由にどうぞ」です。新聞ラックもロビーには常設していて、何社かの新聞が掛かっています。
その6、・・・この辺でやめておきましょう。ホテルのことを書くコーナーではないのに、つい・・。

昨年の「クァルテット」はモノクロ・トーンの衣裳でまとめたのですが、今年は少し違う感じにしたい、という人もいて、皆それぞれ違う色。秋らしい色合い、と言えばよいでしょうか。ピアノ無しで、弦楽トリオだけのスリリングな曲もありました。KAKOさんは、はじめて舞台の袖でゆったりして聴けた、と感想をもらしています。
次は大阪(9日)、名古屋(10日)です。

Posted by アトリエール