ライブラリー・カフェ

閑(シズ)かな日

確か長野県・菅平(すがだいら)高原では、例年ですと11月上旬の氷点下という記録が、今年は全国で一番に9月のこの時期にやって来たそうです。どうも極端な天候異常ですね。

昨日はお天気が良かったので、久しぶりの"太陽と過ごそう計画"で、午後の散歩に出掛けました。庭に白樺も見え、こんな窓のある喫茶店で休憩。明治時代の建物だそうです。

ところで以前のblogで、塩沢湖の一角にある有島武郎の別荘を移築したライブラリー・カフェ「一房の葡萄」のことを書きましたが、今年の夏から模様替えされています。非常に印象的な朱塗りの大テーブルは消えて、そこにはいくつかのカフェテーブルと椅子が置かれ、書籍は無くなり書棚にはCDが並び、店内にはジャズが流れています。昔の面影があるのは、隅におかれた縦型ピアノくらいか。
本が一冊も無くなったのに、ライブラリー・カフェという看板を未だに掲げているのは頷けないなあ。 ふと見ると、入口の扉に申し訳なさそうに小さくcafeとだけ書かれていました。

昨年まで、時々訪れた日に本を読みながら頂いた、深煎り珈琲やシフォンケーキやスコーンがかなり懐かしい!!
でも、新しいお店にもコーヒーとケーキはメニューにありますし、建物自体にも椅子にも変化はないから、、、どこが違うのか?
うーん、やはり唯一「本」が無くなったことが、人の心持ちを変えてしまうのかな。私は残念です。

「一房の葡萄」は、実はKAKOさんもお気に入りでしたので、リハーサルにいらした演奏者の方々ともご一緒したことがあります。

と言うわけで、今日は古めかしい佇まいのカフェを探し、雰囲気のある窓辺を撮影したのでした。

2014/9/24

Posted by アトリエール