あれから10年後
毎年春の恒例、コンサート・ツアーが終わりました。次は6月のレコーディングに向けて、体調を整え直しです。
このツアーは2001年からスタートして、今年で10年目。感慨深いものがあります。演奏家の中には、当時20代だった方々が、30代の後半にさしかかろうとしており、独身だった方が結婚、そしてかわいい赤ちゃんの誕生という方もいて、今回は、最後の東京公演日に、多くの家族が聴きにいらしていました。
終演後に、子供の手をひいて一緒に帰ろうとする演奏家の姿を見て、10年の年月が確かに存在したのだと思わされました。10年前と今、何か一つのことがらを取ってみても変化はあるはずですが、そのことに楽しく思いをはせることができるといいです。誰も未来を予見できないけれど、自分で夢みることは誰にも迷惑をかけないですね。
KAKOさんが、頼まれた色紙などに書いていた言葉は「自然に生きる」でした。流行に左右されたりせず、あくまでも自分の気持ちのおもむくことに邁進して自然にここまでやってきた、というのが実感なので名言ではないけれど、と前置きして書いていました。これから10年後も自然流で進むことに変りはなさそうです。