小正月

タイムスリップ

14日の午後に手書きのFAXが届きました。
そこに「小正月」という言葉があったので、心もろとも古き時代に飛んでしまいました。

昔は、1年の初めての満月にあたる1月15日がとても大事な旧暦の「正月」でした。正式には14日の日没から15日の日没だそうですが。
太陽暦になってから、新しい暦では一日を「朔(ついたち)」と書き、月は新月のため太陽に隠れて見えませんが、十五日には満月となり、その日を「望(もち)」と書きます。

望月という地名も苗字もありますね。

さてしかし、一般庶民のあいだでは古い暦がいつまでも生きていて、十五日も望の正月として祝われてきました。そこで、元日を大正月、十五日を小正月と呼ぶようになったのだそうです。小正月の行事も、「どんと焼き」「左義長(サギチョウ)」「小豆粥占い」など、地方によってさまざまの悪霊払いや吉凶占いが今も受け継がれています。

いつの年頭の言葉だったか忘れましたが、元首相の細川護煕さんが家に代々伝わるお正月の行事を書こうとして、「”四方拝” ”若水汲み”からはじまり”左義長”まで延々とあり、とても書ききれない」と記していらっしゃいました。

そういえば去年でしたか、KAKOさんの同窓生の方から「旧暦で生活してみませんか」というメールが来ていたことがありました。その後、旧暦愛好会を立ち上げたかも知れませんが、15日には小豆粥を召し上がったでしょうか。

Posted by アトリエール