重い心(こころ)
その人とは、2年以上もメールのやりとりが途絶えていたので、気になって携帯電話にかけてみました。長いコールのまま出ないので、そのまま切ってしまったら着信履歴が残り、しばらくしてお電話が来ました。
身内にちょっと悲しいことがあったのです。
電話を置いても、息が詰まりそうでした。
身内の方というのは、こちらのアトリエの創設当時から現在に至るまで、たぶん、一番長いお付き合いの部類の人なのです。私はその人の明るい声しか思い出せないので、思い惑った表情や苦しんでいる背中などを直ぐには想像出来ません。電話の主がいろいろな場面を話してくれていても、現実のこととして受け止めて返答していたかどうか、たぶん「大変だったね」とか「信じられないね」と相槌を打っていただけです。
一人になってから、涙が出そうになりました。20数年来の友人が、重い心(こころ)を抱えて生きている、ということは辛いです。直ぐに飛んで行きたい、お茶を淹れて一緒に過ごしたい、と思いました。500キロ以上も離れているので、そう簡単にはいきそうもないんですが。
私も最近、知人が「こころの病い」というか「うつ」になりかけて、相談を受けたばかりです。彼女は、医者が薬を処方しますか?と聞いてきたので、断ったと言っていました。それからは何事も気を詰め過ぎないようにして、呼吸を深くするように心がけて快方に向かい、今は普通です。普通というのは、言い方としておかしいかも知れませんが、きちんと起き上がって家事もやれるし会話も楽しめるし、何をやるか自分で決められるということです。自分で自分のことが判断できることですね。「うつ」かな?と思った頃は、起き上がれなくて、寝込んでしまったそうです。でも、夜眠れなくて、朝方から寝込むケースもあるそうですから、まず、朝起きが出来るかどうかが判断の一つかも知れません・・・。
・・・雷雨のあとのオミナエシが横倒しになっている。でも、根はしっかり大地におりている・・・
明後日の八ヶ岳のコンサートに向けて、リハーサルもあるので明日から現地入り。森の空気をいっぱいに吸い込んで、元気になって帰って来よう、その報告を、遠い友人に送ろう。