カッコいい江戸時代
先週水曜日10日の朝日新聞を片付けようと、ふと文化の広告欄を見ると、ボストン美術館名品展として、上野の森美術館に「北斎」作品が来日!と書かれていてビックリ。11月9日まで開催だそうです。
偉才、極彩、北斎、というコピー文もなかなか面白い。
ところで、KAKOさんのコンサートのタイトルは「クレーと北斎を弾く」。
前にもアップしましたがこんなチラシです。
「クレー」は元々12枚の絵からインスピレーションを得た曲集ですが、今回はそこから5枚の絵を選んで「色と形のポエム」という副題をつけ、5曲のエッセンスを汲み上げてこのコンサート用に改作したんですよ!
一方「北斎」のほうで演奏するのは一枚一枚の絵に相対した曲だけではなくて、江戸時代に対するKAKOさんの憧れ色が強いです。富嶽三十六景にある有名な`凱風快晴’の「静の芸術」 と対極的に、`神奈川沖浪裏’のような「動の芸術」に感じた音楽がどのように現われるか?
新聞に掲載されているのもこの二つの図ですね。
「葛飾北斎~江戸の風景」の出だしは`凱風快晴’のおおらかな富士の姿を想わせ、後半部で波頭のような激しい奏法が繰り広げられるのは、まさしく「おきのなみうら」です。その間に、当時の庶民に人気があった遊楽とか旅の姿、大川に掛かった橋や行き交う小舟などの情景が、クレーとは違ったカッコ良さで奏でられます。
ウ~ン、江戸時代の人はカッコよかった、とKAKOさん御自身も感じているんですね、きっと。
東京にいらっしゃれば、10月11日という一日で、コンサートと美術館、両方楽しめますね♪
今週末は山形テルサホールに行きますし、上記のコンサートは、東京サントリーホール以外、札幌Kitara小ホール、大阪いずみホール、名古屋しらかわホールで開催されます。
2014/09/15