クァルテットは5人?
今日の題名は「クァルテットは5人?」にしましたが、クァルテットは4人、当然のことながら四重奏ですよ。ところが、KAKOさんのクァルテットは5人ですね・・・、という人が現れました。ステージのどこかに幽霊でも?ひぇー!どんな人?
すみません、脱線しそうで。
実は、演奏を評して「5人ですね」と言ってくださった言葉です。弦楽器の人達は左右の手を同時に使うことで音を出しますから、一つの楽器で一人、合計3人。ピアノは右手でひとり、左手でひとり、と数えて2人。総勢で5人、5つの音の響きだ、というのです。KAKOさんは奇数が好きですから喜んでいるかも知れませんが、おもしろい発想ですね。
東京・オペラシティのコンサートで、楽譜を買った初老の学者紳士から声を掛けられました。
ちなみに「QUARTET」(全音楽譜出版)の楽譜も販売していたので、「エッ?クァルテットのですか?」と聞き返しました。いえいえ、退職後に作曲やピアノを始めたそうで、ピアノソロが掲載された「ピアノ曲選集~SILENT GARDEN~」(ドレミ楽譜)のほうのことでした。「”秋を告げる使者”なら僕でも弾けそうだと思って・・」とおっしゃってます。この日のプログラムの1曲目で演奏しました。翌日、そのことをKAKOさんに伝えたところ、「やさしそうな曲だけど・・左手がしびれてくるよ」とのこと。そのかたに、演奏後の感想をお聞きしたいなあ。
やさしそうで本当はすっごく難しい、とは、これまで共演した方の一致した答えです。そういう私も「ポエジー」の初版楽譜を大事に持っています。「これなら弾けそうかな」という感じで。ところが、思うようにはメロディーの微妙な”ゆれ感”が出ないんですね。ピアニストの左右の手には2つの人格があるのでしょうか?KAKO先生!