6月はソロの月
6月15日(土)の大阪は、雨の日のコンサートとなりました。
出発する数日前、庭の「テマリカンボク」が咲き誇っていましたが、帰ってきたら、この地方も雨だったらしく、ほとんどの花びらが散っていました。写真を残しておいて良かった!
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今年は雨の少ない梅雨のように感じていましたが、コメ農家からは悲鳴が聞こえそうだと耳にしていましたから、恵みの雨だったかも知れません。いずみホールに駆けつけた人々は傘持参でのご来場です。その皆さんが会場に向かっている間の、リハーサル風景を2枚。
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スタッフと微調整をしているところ。
次の一枚は、ホールご自慢の素敵なシャンデリアを入れ込もうとしたせいか、ステージが反射してしまいKAKOさんも白っぽくなってしまいました。
最後部の席から。
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2階のホワイエに飾られていた絵。
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開演前で小走りにしていたので、誰の絵かも確認せずでしたが、他にも素敵な絵が並べられていました。そういえば、楽屋や廊下にも絵が多いです、ここのホールは。
美術品が美術館だけではなく、こういう会場とか病院とか学校とか、公共の場に飾られているのは大歓迎です。
アニヴァーサリーコンサートの初日は、5月の東京・サントリーホールでしたが、6月は「ピアノ・ソロ」の月。札幌に続き2回目です。札幌ではあまりにMC=おしゃべりが少なかったので、大阪では関西人に見習って(?)少しTALKも長めでした。今回のソロのプログラムは、なかなか高級感が漂う選曲と並びなのですが・・・、その分、1曲1曲にゆったりとした気持ちで入り込んでいけたような感じがしました。ピアノ曲集「クレー」の2つの曲では、「秋を告げる使者」の黄葉の木や秋の凛とした空気感のことを話し、続けて弾いた「冬の山」で人を寄せ付けない厳寒の響きのことを話していました。そういう絵の世界とは対照的に、次に演奏するのは”人間的な”曲という説明があり、そこで弾いたのが「白梅抄~亡き母の」です。曲の意味を聞いているせいもありますし、「どんな人にも母親は存在する」という思いを馳せる時、ふっと涙がこぼれそうになります。
でもアンコールの1曲目では、本当に涙を堪えられない人も多かったのではないかと想像します。アンコール2曲目ではすっかり元気を取り戻して、明日も頑張ろうと思える・・という構成になっていますね。「加古隆のすべて」と銘打った今年のソロの最後の聴き所は、6月22日(土)の名古屋・三井住友海上しらかわホールです。
えーっと、おまけの写真です。
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大阪に行ったら必ず立ち寄る打ち上げ用のお店で、こんなシャンパンが出され、アニヴァーサリーの気分が更にアップしたのでした。
2013/06/17