Higurashi no Ki

LA MUSIQUE

昨日は、都内でレコーディング。
外は暑かったですが、スタジオ内はとっても涼しい。

10月4日に公開される映画「蜩ノ記」のサウンドトラック・CD用に、QUARTETでも1曲入れることになり、加古カルのメンバー4人が集まりました。
2月の欧州ツアー以来の顔合わせ。

「ヒグラシって、虫ヘンにあまねく、という字じゃないんだよね」という発言に、「知らなかった」者がほとんどです。
よく見ると確かにあまねく・周の字と違って、吉ではなくてキの下に口がくる感じです。
これも、コピペしている昨今では気が付かないことかも知れません。

さて、この映画の音楽は昨年録音しましたが、CDとして販売するには音楽の全体量が少なかったのです。そのため、レコード会社のプロデューサーからは、サントラ用にクァルテット・バージョンとピアノ・ソロバージョンを作って欲しいと頼まれていたのです。
ちょうど東宝映画からチラシが届きましたので、録音スタジオに持参しました。

役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子の顔写真がレイアウトされていますね。小泉堯史監督と初仕事だった役所広司が、素晴らしい演技を魅せてくれます。時代劇にも数多く出演されているので、「また、役所さん?」と言われそうなくらいですが、この作品での彼はホントに最高!!です。
私は原田美枝子さんの、「ここにあるべき表情」にも圧倒されました。
小泉監督としては、師・黒沢明の亡き後、「雨あがる」(第56回ヴェネツィア国際映画祭/緑の獅子賞)に次いで2本目の時代劇作品となりますが、この「蜩ノ記」も多くの人々に支持されることを祈りたいです。

無事に収録したクァルテット・バージョンは、約10分くらいの組曲風。
ピアノ・ソロバージョンは、この映画のために作った3つのテーマを、KAKOさんはそれぞれさらりと演奏しました。
映画ではオーケストラが奏でる曲も、元々はピアノでポロンポロンと作曲するのですね。

10月の公開よりも早く、8月か9月には発売されるCDですが、楽しみにしてください。

2014/05/15

Posted by アトリエール