札幌の土を踏んだ日
4月10日の札幌・Kitara小ホールでのコンサートを終えて、温かい湯河原に戻ってまいりました。
天気予報を観察しつつ、皮の手袋に重ね着用のセーターも持参して、イザ参上!という準備万全の思いだったのですが、気温は低くても車内や室内は暖房されたりして、結局この2つはカバンに入ったまま。
でも、まだ山々には残雪が見えています。
手前は豊平川ですが、いつもは川岸へ散歩に出るKAKOさんも、相当な寒さを覚悟して散歩用シューズを持ってこなかったのを後悔している様子でした。
コンサートは、第1部ではメロディアスな曲調が並び過ぎかなあ、と思えるほどですが、そこはKAKOさんなりに「ある思惑」があってのこと。
独特なリズムが持ち味の「アンツ」も「チトン通り11番地」も登場しませんが、もしかしたら今回の曲順を、長年のファンなら察知するところあるかも?、、、です。
第2部は、加古カルとしては初めて演奏する曲も多いため、弦楽器のメンバーには、普段は用意されない譜面台がありました。勿論KAKOさんは暗譜です。
実時間はおそらく第1部より長いのですが、アレッ?不思議なことに、これが長く感じないのです。
このあとの3公演(名古屋、大阪、東京)を待っていらっしゃる方々には、当日のお楽しみということで、このくらいにしておきましょう。
アンコールが終わって、KAKOさんのコンサートでもこんなに多くの方がスタンディングで拍手してくださった光景は、あまり見たことがありません。
立って拍手するって(日本人的には)勇気がいるんですから。
ノリノリのコンサートという訳ではないので、おそらくジンワリと心に響いていたのかな。
札幌公演にいらした方からメッセージが届きましたので、後ほどホームページの「Community 感想の声」に転載させていただきます。
帰る日の朝は雪。ホテルのお部屋からシャッターを切りましたが、橋の上を走る車もヘッドライトをつけていたり、暗くて判別できにくい写真ですが、実際こういうふうに見えるのです。
風も強そうで飛行機が心配でしたが、千歳空港が近くなった辺りは意外に晴れています。
運転手さんに促されて窓外を見ると、支笏洞爺国立公園に属する活火山「樽前山tarumae san」だそうです。噴火で平らになった山頂。
いくら大好きな町でも、仕事で訪れるとなると、個人的に行きたい場所にも、あるいはゆっくり会って話したき人にも時間を割けない悲しさ。おそらくツアー初日のKAKOさんこそ、そうではないかと思います。
打ち上げの席で、初めて北海道の土を踏んだのは1977年だと言ってました。日本人のジャズマン達と一緒の頃のお話し。
夕方上野から列車に乗って青森へ、暗い海を青函連絡船で函館に向かいます。まだ明け方の薄暗い函館を出て、札幌に着いたのは午後だといいますから、半日かかる旅だったわけです。
「津軽海峡 雪景色の世界ですね~」と居合わせた人が言ってましたが、その夕方に今は無き札幌のライヴハウス「ビードロ」で演奏したのだそうです。
と言うことは、今回は札幌での初ライブから40年目の日だったのですね!
2016/04/12