パリ市立劇場にて

LA MUSIQUE

行って来ました、山海塾のパリ公演!
パリ市立劇場[Théâtre de la Ville テアトル・ド・ラ・ヴィル]のポスターとプログラム。

今回の演目「MEGURI」(日本語タイトル:海の賑わい陸の静寂—めぐり)にもKAKOさんの音楽が2曲使われていますが、春に行われた日本公演に足を運ぶことがスケジュール的に出来なかったこともあって、パリ公演の初日に立ち合うことにしたのです。
それともう一つの理由は、この劇場がリニューアルに入り、しばらくは休館となるため、歴史のある建物の今の姿を見ておきたいというKAKOさんの思いもありました。
ナポレオン3世の1860年代に推進されたパリ改造計画の一環として建設されたというのですから、さすがに由緒ある劇場の一つです。

6月なのに想像を絶する暑さ。平年を9度もオーバーしていて、30度ほどもあったかと思います。KAKOさんさえ上着を手にして半袖姿。

ドレスアップした女性陣は汗だくで気の毒でした。知り合いのフランス女性と頬×頬で挨拶したときは、「trés chaud とても暑い」と辛そうなひとこと。

音楽はKAKOさん、YAS-KAZさん、吉川洋一郎さんの3人で構成されています。
私はいつも山海塾公演では、先入観なしに座席につきますが、特に今回はKAKOさんとも「MEGURI」の音楽について話をする機会が無いままでしたので、白紙状態です。楽譜を吉川さんにお送りしてアレンジしていただく仕組みです。打ち合わせも1年半以上前だったので、忘れ気味、、、。どの曲が使われるのでしたか?とKAKOさんに質問しようとして・・・・。

そこへいきなり第1章とも言うべきスタートが、天児牛大(あまがつ うしお)さんのソロ舞踏。おおっ!
と思う間もなく、流れてきた音楽は、直ぐに分かるKAKOさんの曲です。
ゆっくりとあたかも予言者のように舞台を横切るソリスト・天児さんの姿。音楽が牽引していくかのようにグングン引き込まれる舞台空間。
しかし、、、どうしよう!曲名が思い浮かばない!!!焦りながらも第2章に移り、天児さんが去って4人の舞踏手が床に浮かび上がってきたときに、ふっと先程の曲名が頭をよぎりました。そうだ、「アボルダージュ!」
ただし場面ごとにタイトルがついていますので、ここは「Voix du lointain」。手元に和訳をもっていませんが詩的なことばになっているはず。

天児さんのソロはもう一度だけあって、その曲もKAKOさんのだと分かるのですが、アレッ?これって「ドラゴン・ライジング」かな?。
プログラムではこの場面についているのは「Foret de fossiles」。
元々はピアノ曲ですから弦楽器のみでアレンジされていたせいで、不意を突かれた感じ。
ドラマティックな曲の雰囲気は健在ですが、舞踏の内容に合わせて長さも必要だったせいか、譜面の繰り返しや継ぎ接ぎがあるので、同じ曲がこんなに変幻した印象になるのか、と思いました。

山海塾の古株というか重鎮ともなっている「蝉丸」「岩下 徹」「竹内 晶」の3者によるパートも見応えがあります。

特に美しかった舞台美術と照明。

KAKOさんも帰り際ステージに近寄っていました。

最後に全員が登場したコールだけ写真に撮れました。身体表現の極地をみせた8人の”日本人”。

「ブラボー!」が何度も響いて、大成功の初日公演でした。

各国から集ったお客様と談笑する天児さんやKAKOさんの一コマ。フランス語や英語が飛び交っています。この劇場であと8回上演されるのだそうです。

鮮烈な芸術空間の余韻が冷めない中、この数時間後に「イギリスがEU離脱」のビッグニュースを知りました。

2016/06/25

Posted by アトリエール