ジャズのかおり

LA MUSIQUE

「ジャズ批評199号」2017年9月号
KAKOさんが、30年前に書いたという文章が掲載されることになり、先日、刷り上がった本誌が送られてきました。

表紙は、「ジャズ批評」誌を発行していらっしゃる松坂妃呂子さんが経営していたという、東京・東銀座「OLEO オレオ」のお店の入り口だそうです。KAKOさんは大学生時代に、ここによく行ったのだそうで、懐かしそうでした。
その松坂さんが創刊50周年記念・199号に寄せて書いた頁。是非、拡大してお読みください。

「私の好きな一枚のジャズレコード」、KAKOさんの頁をチラリと。
John Coltraneの「 Coltrane」 が選ばれています。1988年に発行された62号より再録、となっていました。

興味がありましたら、199号を書店か取り寄せで手に取ってみてください。
それとも、古い62号を持っていらっしゃる方がいるかも?
確か、当時のジャズ批評の表紙は”和綴じ”のように右手で右側へめくっていく感じで、中身も縦書き、表紙のカラーも鮮やかではなかったようにも記憶していますが、いつの頃からか横書きで背表紙は左側になっていったのでしょうか。時の流れを感じました。
日本中で多くのジャズ喫茶が生まれ全盛時代がありました。個人で沢山のレコードを持てない時代、珈琲一杯で客のリクエストに応えてレコードをかけてくれるのです。黒人プレイヤーのポスターが薄暗い店内に貼られ、自慢のオーディオ機器で大きな音で響かせている喫茶店などは”私語禁止”。その空間に身を置く、というか委ねるというか、心の支えとなっていた存在です。

ちなみに、ジャズ批評社からこの記念号のお知らせがあった時、KAKOさんはこういう文章を書いたことを忘れていたので、「私の好きな一枚」はビル・エヴァンスだったか・・、と思ったそうです。

今やKAKOさんをジャズ・ピアニストとは誰も呼ばないと思いますが、30年前はジャズ=即興ピアニストという時期でした。

2017/08/29

Posted by アトリエール