美しい舞踏手

LA MUSIQUE

山海塾公演に、世田谷パブリックシアターへ行って参りました。

今年は、主宰の天児牛大(あまがつ うしお)さんが術後間もないことから、舞踏手ではなく演出家でしたし、尚且つ、重鎮の「蝉丸さん」も演出助手にまわられての舞台ですので、若手の方々が出演していました。

金柑少年 リ・クリエーション(1978年が初演という作品)

KAKOさんも私も、10数年前に1回、勿論当時は天児さんが主役で観ています。
登場する少年と時代性からは、独白録のような側面も窺わせ、抒情性は少なく強烈なインパクトを与えて終ります。

近くのお席に山本寛斎さんや楠田枝里子さんのお顔があり、フランソワーズ・モレシャンさんも常連のようです。

ロビーでは、美しい姿の舞踏手・天児牛大さんの古いポスターが貼られていたり。

2010年「二つの流れーから・み」

2012年「歴史以前の記憶ーうむすな」

詩的なタイトルも、山海塾のセンスを物語っていますね。
KAKOさんが山海塾の作品に音楽として参加したのが1995年のことですので、今回のように古い作品には関わっていません。

「天児さんが居ない舞台、どうでしたか?」
私がKAKOさんに問うてみたら、こういう言葉が返ってきました。

「山海塾は背中で踊っている」

うーん、成る程。
舞台をご覧になったことがある方々にはハッとする名言では!?

2018/06/05

Posted by アトリエール