八ヶ岳、晩秋の林間に集いて

LA MUSIQUE

八ヶ岳高原音楽堂のコンサート、無事に終りました。
コンサートの副題になった「晩秋の林間に集う喜び」は、加古隆クァルテット自体の気持ちの表れでもあり、これから寒さに向かう秋の終わりの季節にいらっしゃるお客様と、ご一緒に音楽を共有できる喜び、との二つの意味が込められていました。

公演前日、新幹線駅に主催者の送迎車が待っています。
KAKOさんとヴィオラの南かおりさんが同乗して、徐々に標高が上がって約1時間の道のり。
他のメンバー、ヴァイオリン・相川麻里子さんとチェロ・植木昭雄さんは自家用車での移動なので、現地集合なのです。

下界はまだ紅葉は終っていない濃淡の彩りで山々が美しく、歓声をあげながら見とれましたが、どんどん登るに従い雲が多くなり、一筋の川のような真っ青な空が見えたり、天気が変りやすい山の様子そのものでした。

高原ロッジに着いてみると、ほぼ落葉していましたが白樺林の幹が際だって目に飛び込んできて、「この空気感、この風景」と、嬉しくなります。
晴れの予報だったにもかかわらず、霧が時折の風に乗って流れていくのが視界に入ります。

リハーサル。
ちょうど翌日の本番時間と同じくらいの夕刻です。

リハーサルが終って1人だけ残り、何やら譜面に見入っているKAKOさん。

本番は撮影出来ませんが、まさに本番直前に会場の窓外に鹿が通るのが見えたそうで、お客様から写真をいただきました。音楽堂へ挨拶に来た鹿の親子だったかも知れませんね。八ヶ岳には鹿の生息も多く、散歩の途中でも見かけることがあります。

無事に公演が終り、ブッフェ・ディナー会場では主催者がマイクを持って、メンバー順々にひと言をお願いしています。KAKOさんは、「クァルテットを結成して8年経ち、次は10周年に向かって・・・」と抱負を語りました。

春夏秋冬、どんな季節も人々を魅了する自然に囲まれた、八ヶ岳高原音楽堂と宿泊棟・高原ロッジ。
今日の写真や気温が書かれた頁。
http://www.yatsugatake.co.jp/nature/photo/2018/11/12.html

来月は大阪市中央公会堂に集いましょう。
クリスマスの月に、KAKOさん作曲「アヴェ・マリア」の響きが楽しみです。

2018/11/12

Posted by アトリエール