ハプニングの旅

旅の途中に

昨日28日に開催された広島県三次(みよし)市のコンサートは、行きも帰りもハプニング続き。

まず出発の前日に制作会社のご担当者から電話があって、「機材の都合らしいのですが・・・広島からの帰りの飛行機(ANA)が飛びません」というのです。エッ エッ?どうして?
どうしてもこの日のうちに軽井沢まで辿り着かなければならない理由で、終演後広島空港から帰る行程にしていました。ご担当者さんも、天候不順以外で飛行機が飛ばないことに遭遇したのは初めてということで、お互いに夜遅くまで対応策を検討し合って・・・。

さてさて、往復の旅はこんな感じだったのです。

27日に軽井沢から出発した時、台風の影響もどうなるか・・・駅前の駐車場が夏休みでどのくらい混雑しているか心配でタクシーを呼ぶ予定でした。ところがどこのタクシー会社もずーっと話し中。きっと何事かあったのかと、急遽、自分たちで車を運転することに切り替えて、駅へ行きました。駐車場も何とか大丈夫で、やれやれ。ところが、自家用車で移動したことが逆に良かった!のでした。

広島行きの機内で、KAKOさんが窓際の席から撮ったという着陸間際の瀬戸内海の島々の写真。

広島市内のホテルに着き、せっかくなので「広島風お好み焼き」を食べて散歩をしていましたら、、、、原爆ドームの近くでした。

被爆前の写真を重ねて。

この辺りの道は、はどちらかというと抑え目の明りで、それが瞑想にはぴったりだと思いました。

「ORIDURU TOWER」という、カフェが併設された建物のそばを通り、広島各地のお土産がいろいろある中に「三次ワイン」「三次ピオーネ」があったので、三次市が葡萄も豊富なのかと知ったりして。
目の前の仕事に追われて、三次については前もって何も勉強していなかったなあ、と思ったり。

「三次市民ホール きりり」は、広島のホテルから車で1時間半弱。
「THE PIANIST」のツアーと違い、KAKOさん単独のコンサートだとホールに着くとやらなければならないことがびっしりで、とてもカメラどころではなく、残念ながら写真はございません。
こういうシンプルなホールでした。

改築間も無いそうですが、「木の香りがする」とヴィオラの南さんが会館に入って直ぐに言っていました。彼女は「かおり」というお名前に恥じず、誰よりも先に花が咲いているのを見つけたり、○○の香りだ、とか敏感な人なのです。
1000人収容ですが、2階3階席もあるため1階席は600席と広過ぎず、音の響きがかなり良くて驚きました。KAKOさんも、会館から依頼されたサイン帳にそのことを書き留めていたくらいです。後ろの席の方でスタンディングオベーションがあったのを、前の席の方々はご存じなかったかと思いますが、本当に感激して下さったような嬉しい光景でした。

終演後は会館から「新尾道」駅まで一行全員を送っていただき、「新尾道」からひと駅だけ乗って「福山」へ。
ホームで「のぞみ」を待っている間に「お城が見える!」と、メンバーもKAKOさんも撮っていたので、一枚いただきました。雲の様子が台風の接近を語っているようですね。山口で大雨のため、電車は少し遅れていましたし。

東京駅での最終の北陸新幹線には乗れないため東京で1泊せざるを得なくなってしまいましたが、ホテルの朝刊にも全日空のB787旅客機が当面停止するという記事が出ていました。

さて本日、東京を出て軽井沢駅に着くと、「○○警察」と書かれた腕章をしている男性が沢山いて、どうやら人々を誘導している様子。人垣が出来ていて、その前にはロープさえ張られている・・・。KAKOさんと顔を見合わせました。「もしかしたら?」
そうなのです、軽井沢に滞在されていた天皇陛下が新幹線で帰京されるため、駅は厳重警戒だったのです。
駐車場に行こうと路上を歩いていたら警戒中スタッフに呼び止められ、ちょうどパトカーに先導された天皇陛下の乗っていらっしゃる車が通るところでした。天皇陛下の新幹線が出発してから、タクシー乗り場には(その前の警戒で足止めされていた)人々の長い長い行列が出来ていましたので、「ああ良かった!自家用車で来て」という次第だったのです。

無事に終わって制作のご担当者・Kさんからのメールで、主催者の方々が「お客様に本当に喜んでいただいた、と感謝している」ということを知り、KAKOさんも、改めて今年のプログラムに自信を深めています。ソロ+加古カルの今年最後のコンサートは、鳥取県東伯郡「カウベルホール」11月27日(日)です。

2016/08/29

Posted by アトリエール