瀬戸内海の町へ
6月1日に愛媛県今治市へ。
色々と印象に残りましたので、書いておきます。
翌日に今治市公会堂での「国際ソロプチミスト今治」主催の加古隆クァルテット公演。
リハーサルのために前日から現地入りです。松山空港から車で約1時間半の移動で着きました。
四国が近づいた頃に、飛行機の窓から見えた島々の景色。
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今治市と尾道市を結ぶ「しまなみ海道」があり、大島、伯方島、大三島などの島々を結んでいる、と聞いていました。
この「道」行ってみたかった!
さて、会場でのリハーサル。プログラムは昨年も大好評だった「映画音楽セレクション」です。
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背後にあるのは仮設の反響板というものです。普通、反響板のあるホールで生音でのコンサート、というと舞台の天井も背後も左右も板壁で囲まれるし、その設置はボタンひとつ・・・とまではいかないまでも、昇降機能があるので機械任せのはずです。
しかし、こういう仮設反響板となると、手作業で組み上げていかなければならないので、大変そうだったとのこと。
先に会場入りしていたスタッフから聞きました。
仮設反響板、「仮設」ではありますがなかなか良い音。
リハーサルを聴きながら、何となく素敵なホールだなあ、と舞台の両サイドに門のようにある太いコンクリート風の柱や、見上げた天井の形状をながめて写真に収めたり。
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なかなかシンプル・モダンな印象です。
それで帰ってきてから調べてみますと、何と設計は今治ご出身の丹下健三氏。1958年完成のものでした。
古くなって取り壊しも検討された時に、丹下健三の貴重な建築物ということで保存を求める声が挙がり、2012年に外観はほぼそのまま改修工事がなされ、その時に座席は広くしたようです。本当にゆったりと座ることが出来ました。
さて、本番の日。
ホテルからホールが近いこともあって、歩いて行きました。そしてホールの外観を撮ろうとして、「えっ?!」という物を見つけてしまったのです。
金色に鈍く光るもの・・・これは、スクリュー?
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ハイ、88,000トンというコンテナ船のスクリュー・プロペラの本物で世界最大級のものだそうです。
そのそばにKAKOさんが立って居ますが・・分りますか?
解説の碑がついていました。
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造船やタオルの町で有名な今治ですが、私は大島にあるというここ↓にも行ってみたかった!
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国際ソロプチミストは女性だけで運営されていて、1,000席完売という、そのパワーとチーム力には、KAKOさんも敬服の様子でした。コンサート主催は確か年に一度のペースのはずですし、この道のプロではない代わりに、温かなまなざしと心のこもった手作り感を手土産にいただいて参りました。
今週末は札幌でのピアノ・ソロ。
スイッチをクァルテットからソロに切り替えて、北海道へ!!
2019/06/03