ブレないのだ

時々のメモ

全ては過ぎ去る・・・という感慨を持って時計を見ています。というのも、昨日の夕方までは、「何でこんなことになるのだア」という思いが頭の中を渦巻いていた。

3月2日の第35回日本アカデミー賞の結果は、「八日目の蝉」という作品が最優秀作品賞を獲得。
授賞式の途中辺りから、つまり撮影や脚本の最優秀が発表された時点で、これはもしかしたら全部この作品の関係で最優秀賞が決まるのでは・・・?と思い始めた。隣席のレコード会社のIさんとも顔を見合わせて、無言。

映画が総合芸術という観点から言えば、一つの映画の全てのスタッフが最優秀になるのも理解できなくはないけれど、もっと個的な、部門ごとの選出のやり方にはならないのだろうか。そういう年もあるのだろうが少なくとも今年は違った。

授賞式後の「最後の忠臣蔵」の関係者だけのパーティーで、少なくとも主演男優賞は・・・などと囁かれたが、出演作品が遺作となった原田芳雄さんが最優秀賞を得たので、それはしょうがないかも・・・と悔し紛れに言う人も居た。

「死者」へのはなむけかも知れない。ステキな俳優だったし。

「最後の忠臣蔵」の映画に関わった皆と身内的な感情を持つようになってきているなあ。あの人の演技はこうだった、ああだった、あのシーンの光と影が良かったなどと、今でも素晴らしさが蘇る。
と書きながら、「八日目の蝉」も「大鹿村騒動記」も「ステキな金縛り」も「探偵はBARにいる」も、まだ観ていない私。
でもそれでいいのだ。
今年のうちにはDVDで観てみよう。私の中の最優秀はきっとブレないだろうと確信している。

・・・・今日は、言葉遣いがどうしても丁寧語になれなかった、のでした。
これは当日の関係者PASS.

Posted by アトリエール