クマガイソウ
先月末、レコーディングで岐阜に行ったことを書きましたが、そのときの新幹線での車内誌「ひととき」が、まだ机の上にあります。
何か気になることがあってそのままにしていたのですが、今日、印をつけていた頁を読んでみました。
「熊谷はかちのひたたれにあか皮おどしの鎧きて、紅のほろをかけ」
平家物語の一節で、源氏方の武将、熊谷直実(くまがい なおざね)の戦場での出で立ちの様子なのだそう。
「ほろ」とは布製の武具「母衣(ほろ)」のことで、敵の矢をふせぐために鎧の上から背にかけた大形の布。風で膨らんだ母衣は流れ矢を防ぎ、味方には存在を示す標識ともなり・・・
だそうで、
読んでいるだけで戦場の壮観さが目に浮かぶようです。
一枚の布が武具?
そうです、文面はさらに続きます。
矢は堅いものにあたると危害を与え、逆に布のような柔らかいものでは、その勢いがそがれて身体を保護することを知っていた・・・。
そこでクマガイソウに話は飛びますが、画像と名前の由来を調べてみました。
ラン科の多年草で、和名の由来は、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立ててつけられた。
源平合戦の熊谷直実は白く紫褐色の模様のクマガイソウ。
平敦盛(たいら の あつもり)は赤紫色のアツモリソウ。
絶滅のおそれもあって「特定国内希少野生動植物種」に指定されているそうです。
KAKOさんは、湯河原の仕事場のゼラニウム、ローズマリー、ユーカリ、木瓜(ボケ)の鉢植えを冬の間も外に出したり水管理をずっとしていました。
初夏ともなると、それまで育ちが遅かったのに花も葉もグングン元気な色合いになって来るので、5月は大好きだそうです。
元気になる映画「笑う101歳×2」が6月3日(土)から公開。
公式サイトはこちら↓
http://www.warau101.com/
このときのテーマ曲が、先日録音したクァルテットのアルバムに入ることが決まりました。
そしてKAKOさんがどうしてもつけたかったという曲名が、じつは花にちなんでいるのです。
それは、また次回に。
2017/05/12