水無月とは

閑(シズ)かな日

今日は、《夏越の禊》という「銷夏酒(しょうかざけ)」と「歳時菓 水無月」という到来物のお酒とお菓子をいただきました。この2つは、いずれも6月晦日に口にして、半年間の禊(みそぎ)をして、その後の半年を元気に過ごせるというお祓いの主要な品だそうです。初体験です。

お酒が回り始めた頃、お菓子の口上を眺めていましたら、こんな風に書かれています。
「6月晦日にいただく水無月は、二つに切り分けた一方を無事に過ごせた半年のよろこびとして「慶」、
もう片方をこれからの無事を目指す思いを「到」の古漢字で表したもの」

そう言えば、菓子店で売られている水無月は、よく四角形を三角に二つ切りしていますね。今まで、深い意味を知りませんでした。

ちなみに水無月の「無」は「~の」ということだから「水の月」・・・ということですよね。

3年前、アトリエの出入りの庭師の方が、木々の麓の暗い場所にひっそりしていた低木を見て、「これはミナヅキですよ。かわいい花が咲きます」とおっしゃったので、少し明るい場所に移したら今年は株がひとまわり大きくなり、咲いています。

お菓子の水無月の外郎(ういろう)生地の上に乗っている小豆は、ミナズキの花のようにも見えますが、食べてしまってあいにく写真はありません。

これで、明日からの半年間も元気で頑張れることでしょう。うれしい行事でした。

2013/06/30

Posted by アトリエール