春風に誘われ
春を感じるあたたかな風に誘われて、KAKOさんが外出した日のことです。
数日前の散歩の収穫は、西暦1000年の頃には既に存在したとされる古寺に咲く梅の開花でした。
芳しき花でした。紅白の古木もあります。
この日は熱海のMOA美術館で開催中の「尾形光琳300年忌 記念特別展」へ行った帰り道です。
http://www.moaart.or.jp/exhibition/korin/
光琳の2大国宝「紅白梅図屛風」「燕子花図屛風」が初めの部屋に飾られていました。
圧巻の構図、、、で息をのみます。
KAKOさんは燕子花(かきつばた)もいいけれど、「紅白梅図屛風」のほうに惹かれたようです。
絵の前を離れた途端、「クリムトの絵を思い出した」「アトリエに飾っているクリムトの絵の隣に並べたら直ぐに分かるよ」と言っていましたが、さすがに感じ方が早いですね~。
言われてみればなるほど、金箔の背景や象りの中の色彩感か、と遅ればせながら思う私です。
ネット検索に「クリムトと光琳」と入力してみました。「・・・200年後のクリムトと通じる世界がある・・・」と書かれています。
光琳は1658-1716の年間の江戸時代の人。オーストリアの画家グスタフ・クリムトは1862年生まれです。
パリ万博(1867)やウイーン万博(1873)などを通じてジャポニズムが欧州に沸いていた時代があり、尾形光琳の作品や画集に触れる機会もあったのではないでしょうか?
素晴らしい企画展の帰りでしたが、古寺の梅の香りもそれに負けず最高でした。
近いうちに春の旅を計画されるのでしたら、是非とも東海道線・熱海下車をお薦めします。
話は変わって、本日はこんな浜辺の写真をいただきました。これは湯河原で、KAKOさんが初めて見つけた意外な場所だそうです。見えにくいですが、数羽の海鳥が波とたわむれています。
作曲の合間には、やっぱり散歩が一番のようです。
2015/02/25