海水からいただく

タイムスリップ

7月になりました。2010年も後半の半分がはじまります。KAKOさんから小さな写真帳を渡されました。その中に不思議な建物があります。屋根が覆いかぶさっているかのような造り。

すぐにパソコンで調べてみました。伊勢市にある御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)の御塩焼所(みしおやきしょ)でした。伊勢神宮に奉納する塩を昔からの手法で作っています。御塩浜で汲んだ海水を鉄鍋で炊きあげて粗塩にし、三角錐(すい)の土器に詰め堅塩に焼き固めるという行事は2000年以上続いているのだそうです。ネットニュースでは、3月と10月に行われるこの行事を、依頼を受けて3年前から奉仕作業する喜多井さんという方のことが書かれています。神職がおこした火をかまどに移して取りかかり、20個の壷をかたどってかまどに入れ、火をたき続け、5日間で100個の堅塩を作るのだそうです。

建築様式は天地根元造(てんちこんげんづくり)。インターネットのどの写真も記録の域を越えませんが、掲載した写真は、鳥居が右手に少しだけ見えて手前に緑が入っていて素敵でした。だからこそ、気持ちが動いて「何だろう」と思わせたのです。
この撮影者はプロの写真家?ではないと思うから趣味の域なのでしょうが、いつもハッとするような視点があります。趣味のほうが真実の自分と向き合えるのかも。

ところでKAKOさんは、趣味のことが話題になるといつも困った顔になります。おそらくはPianoが全てで、それ以外何もないのでしょう!!

Posted by アトリエール