役者は、なまもの

タイムスリップ

3日3晩も台風影響下の雨が続きましたね。少し晴れ間があった木曜日、テレビ番組制作のプロデューサーの方々が打合せにいらっしゃいました。「改訂した“ホン”です。こちらは登場人物の資料」と広げていきます。“ホン”というのは脚本、台本のこと、専門用語です。あれ?役者の顔が違うなあ、と思っていると、開口一番に、第1稿の時に予定されていた老人の役が変りました、とのこと。前の台本で老人役のところを「あのSさんが読むんだア」と勝手にイメージしていました。私の好きな俳優です。降板の理由は体調不良らしいけれど、ちょっと心配、残念。
それに・・・とプロデューサーが続けました。「この脚本家の作品には必ず!出ていた○○さんも、今回だけは腰の調子が悪くてどうしても出演できないのです。」老人役が多い作品では役者さんを探すのも一苦労ですね。なまものですもの。

あっ、でも、主人公は若い二人なんですけどね。

火曜日(19日)にお亡くなりになった原田芳雄さんの話に飛び、この人の出ていらした「ツィゴイネルワイゼン」(1980)、「陽炎座」(1981)、KAKOさんは住んでいたパリから日本に帰って来たり再度渡欧した頃に、パリの映画館で観たそうです。「ツィゴイネルワイゼンは、サラサーテ自身の?レコード盤が画面に映し出されながら音楽が流れていて・・」と若いプロデューサーの方が話し始めました。そうでしたねえ、何度観てもいい映画、いい俳優。もっとこの話の続きをしたいけれど、音楽打合せでいらしているのだから、そろそろ本題に。

という訳で、おそらく年が明けてからの放映になるだろう番組の準備は始まっているのでした。

Posted by アトリエール