青函連絡船

タイムスリップ

一昨日は、秋晴れの札幌kitaraでのコンサートでした。リハーサルでのピアノも森の木霊が現れているような響きかたで、調律師さんも「やっぱり札幌の空気」は違うなあ、と言ってます。

いつもですと少しだけホールのある中島公園を散歩するのですが、午後7時開演の為リハーサルが終わった頃は日が暮れてしまいました。久しぶりの夜のコンサートなのです。
遠方からいらして、アンコールを聴けずに帰った方も居たようでした。

そのアンコール前に、KAKOさんは突然思い出したという感じで、初めて札幌に来た時のことを話し始めたのです。上野から電車に乗って青森へ着いたときに辺りは暗く、前の人の後ろをついて行って、そこから青函連絡船(せいかんれんらくせん)に乗り込み函館に着いた。それから又電車に乗って、、、札幌に着きましたが、随分遠いところだなあと思ったそうです。更に道路脇の雪が肩のあたりまで積もっていてビックリしたのですが、その事をよく覚えているのは、その日が何と1月31日、誕生日だったから、なのです。1977年の冬のこと。

アンコールが終わって楽屋へ戻った途端、「・・・と言うことは30歳だったんだ」と気付いたそうです。

ビルの立ち退きなどで今はない、札幌・南三条の「ビードロ」での、若い日本人だけのジャズメン達のライヴでした。

青函連絡船を知らない人もいらっしゃるでしょう。
1908年(明治41年)から1988年(昭和63年)の間、青森県の青森駅と北海道の函館駅とを結んでいましたが、青函トンネル開通に伴って運航が終了しました。別れのドラが鳴り、岸壁に立つ人とテープを繋ぐ光景もあったようですから、ドラマチック!

10月5日の大阪・いずみホールでも、意外なお話しが飛び出すといいですね、KAKOさん!

2014/09/28

Posted by アトリエール