軽井沢の小さな庭から
前回のページはパリ市立劇場でしたが、今日は帰国してカメラに収めたアトリエの庭の写真です。
今年の新顔、「山百合」が今朝咲いたところです。
根付いて来年も咲いてくれますように・・・。
これは先月、伊豆の友人の、そのまた花友達から届いた新顔の「アジサイ」達。白い方の花弁が何とも言えず芸術的。
下の写真は、7年前からあったもの。
花が小さい頃、いつも来ている庭師の人が「これはミナヅキだな。綺麗な花が咲くよ」と教えてくれたので、日陰であまり花をつけなかったのを少し日当たりの良いところに植え替えたら、枝も伸びて美しい瑠璃色ブルーの花が咲きました。
毎年恒例の「アナベル」は、まだ青いですが庭全体での花数は100個ほどもあるでしょうか。
7月に「THE PIANIST」ツアーがあって、ホテル滞在のために軽井沢には8月まで帰って来れないので、アナベルの最盛期には写真をアップ出来そうもありませんが・・・。
KAKOさんは、コンサートを控えて日課のピアノ練習の合間に、この小さな庭をひとまわりしています。
八ヶ岳高原音楽堂で数年前に購入してきた鳥の餌台に、ひまわりの種を入れるのはKAKOさんの役割です。
そして時々、花の美しさや木々の静けさを語ったりしてアトリエに戻ります。
私はふと、北原白秋の詩を思い出しました。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
そして、軽井沢にゆかりのある「落葉松」も。
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
全部で8章ありますが、中学生の授業で初めの1章を知った時に受けた感銘と、そのカラマツの町に滞在している不思議さを思いながら、2章以降も読んでみました。
2016/07/02