構想10年の瞳

LA MUSIQUE

9月1日から8日あたりにかけて、「クァルテット」のことで以前取材を受けた新聞記事が各地で掲載されました。先に知人から「新聞見ましたよ」と言われて、その後にレコード会社のご担当者Eさんからメールが来て記事の内容が分かりました。取材時はインタビューアーとカメラマンがいらっしゃいます。約1時間くらい質問に答えて話している間に、カメラマンが撮影します。カメラに向かってポーズや表情を作るわけではないため、新聞が手元に届くまではどんなふうに写っているのか分かりません。昔、話している最中の唇がゆがんだ写真が出ていて、ガッカリしたことがありますし、ちょっと違うなあということが多いものです。

ところが、メールに添付されていた記事をコピーしてアトリエに置きましたら、自分の写真にはあまりコメントしないKAKOさんが「この写真あまり見ない表情だな」と珍しくつぶやいています。Eさんから「コンサートのことが全く触れられていないので、今後フォローします」というメールだったので、私は文章ばかりに気を取られていたので、あまり気にしていませんでした。
記事のタイトルに「構想10年、熟成の響き」とあって、写真の傍には「一人一人が自立していて、全体の統一感も取れている。目指すのはそんなクァルテット」と書かれています。そう言われてみれば、何か訴えている感じ、思慮深い瞳だなあ。

写真が気に入ったようで、と連絡していたら、各地で掲載された新聞が郵送されて来ました。岩手県、長崎県、埼玉県、広島県など。

明日も別の取材があるので、そのスケジュールの確認でEさんに電話したところ、「あの新聞をデスクのところに置いていたんですが、通りかかる人が、みんな、この写真いいね、と言うんですよ」とうれしそう。
昔はカメラとマイクが大嫌い・・・と言っていたKAKOさんですが、「クァルテット」のことになると一生懸命カメラにもマイクにも向かっています。

Posted by アトリエール