フェニックス
サントリーホールの続きブログ・・・・
２６日（日）サントリーホールのプログラム構成では、新しい試みが多かったです。
その１ 「加古隆クァルテット」での新曲初演「テンペスト」
その２ 映画音楽など６作品の「シネマメドレー」
その３ 「フェニックス」初演とその曲の前に、現代音楽風イントロダクションをつけたこと
これらは、いずれも聴いた方の印象が強かったようです。
「テンペスト」は、クァルテットが登場するなり演奏し、迫力のある曲想でカッコイイ。「シネマメドレー」は、作曲者本人のKAKOさんは、”曲に「ハサミ」を入れてカットし難いところ”を羽毛田丈史さんがやってくださり、演奏の曲つなぎの部分にもちょっとしたサジェスチョンがあり、さすが優秀な音楽プロデューサーの方、と思いました。ライブ・イマージュでは音楽監督であり、ピアノ演奏もしていらっしゃいます。
そのリハーサル風景です。サントリーホールは広い！ということを実感する写真ですね。
「フェニックス」のこと、少し触れたいです。
この曲の前に演奏したイントロはそれまでのどの曲にも無いものを感じます。現代音楽の手法で、指揮をするKAKOさんもあちこちの演奏パートの方々に合図を送り、演奏する方もKAKOさんの手振りをきちんと見ていなければ思わぬ音の表現になってしまうという難曲です。
原曲には「瑞雲」という曲名がついていますが、そういうことを知ると更に、大空と不死鳥と、イメージが広がりますね。「熊野古道」をコンサートのラストに持ってくることが多かったですが、「フェニックス」で、「４０周年、そしてこれからも」という思いも込めて今回はこちらをラストにしました。
この曲は木管が揃わないと成立しにくい曲ですから、特に６月のピアノ・ソロでは演奏出来ないんです。だからこそ、サントリーホールには皆さんに聴きに来ていただきたかった！！のでした。
こんな素敵な感想文も届きました。
—–美は真実の輝き。日本人の誇りであるピアノの詩人、そのKAKOさんに感謝の意を込めて贈りたい言葉である。
—-「KAKO MUSIC」との最初の出会いであった頃から・・・最近の公演までを、演奏中に・・・振り返っておりました。すべての記憶のフィルムが色あせておらず、その画質は今でも優れています。—-
今回の第２章公演と銘打って、１０月２７日（日）が決まりましたね。そちらの特別ゲストは・・・そろそろ公表されそうですが・・・ホントにスペシャルな、４０周年の楽しい締めくくりの大コンサートになりそうです。
もう一度、是非いらしてください。また、今回来れなかった方々をお誘い合わせて秋のひとときをお楽しみください。お待ちしています。
2013/05/29