映画「家路」
今日の関東地方は4月並みのお天気とか。
やわらかな日射しで心地よいです。
明日3月1日に全国公開される映画「家路」(第64回ベルリン国際映画祭正式出品作品)の久保田 直監督からメールが来ていました。
この映画のことをご存じない方も多いと思いますので、少しだけ内容をご説明しますと・・・。
あの3.11の東日本大震災に絡んだ脚本なのです。
そう書くと、なにやらドキュメンタリー映画っぽい印象があるかも知れませんが、全く違っていまして、どちらかと言うと、詩的哲学的な成り立ちになっています。
登場人物の言葉が福島弁であることが、まず、この映画の意味を語っているように思います。
”・・・あの日、故郷を失い、
希望をなくした家族の
再生の物語”
と映画の公式サイトにはありますが、こういう結末が用意されていたとは・・・。
想像とか予想する人は少ないはずで、意表を突きますよ。
脚本は青木研次さん。
そして映画はやっぱり登場人物が気になりますよね。
松山ケンイチ::うーん、なかなか。私はテレビの「平清盛」以来です。
田中裕子::大好きな女優さん。
内野聖陽::こっちが主演男優のような存在感あります。さすが。
安藤サクラ::私はあまり知りませんが、演技派ですね。
そして
山中崇::ご飯の食べ方が上手。きっとお米も美味しかったのかな。
石橋蓮司::いつ観ても「役者」だなあと感心してしまいます。
ところで、この映画の音楽をKAKOさんに依頼してきた久保田 直監督というのは、NHK「旅のチカラ~パリは未(いま)だ 燃えているか~」の、あの番組の演出家・ディレクターさんで、映画監督としては初作品なのです!それに、ベルリン映画祭に正式招待されたのですから、スゴイ!!
そういえば、パリのロケバスの移動中に、映画を考えているようなことをつぶやいていらしたんですよ、でもまさか音楽の話が来るとは思っていなかったですし、我々の次のロケが何処で行われるのかなあと、心の準備のほうが忙しかったので、ウワの空でした。
予告編にはピアノ・ソロで新曲が流れています。映画のラストの方では、監督さんからの強い要望で、「加古隆クァルテット」でのおなじみの曲が流れます。これは、エッ!と驚く選曲です。
映画のzために少しテンポを抑えて収録し直しています。
それにしても、偶然のことにこの曲の題名に「海」がついていますから、地震と津波の、あの震災とも無関係ではない曲なのでした。
監督さんからのメールの締めくくりには、下記のように書かれていました。
『 明日の午前中は新宿ピカデリーで、
松山ケンイチ、内野聖陽、田中裕子さん、安藤サクラと共に登壇します。
その後福島に行き登壇します・・・・』
明日観に行ける方は、監督さん達に声援して下さいね。
2014/02/28