映像の世紀コンサート
昨日9月10日(土)、東京・渋谷のオーチャードホールで、「映像の世紀コンサート」が昼夜2公演行われました。
リハーサル風景 その?。
リハーサル風景 その?。
見逃さないで!とアトリエ通信の過去ブログに書きましたが、期待を裏切らない素晴らしいコンサートだったと思います。
20世紀100年間の世界史に加え、1995年のNHKスペシャル「映像の世紀」の放映時点では、発見されていなかったり秘密にされていた記録映像なども駆使され、見事な構成。
映像は時間軸に沿って映し出され、1895年にフランスのリュミエール兄弟が「動く写真 シネマトグラフ」を発明した時代から、私たちがスマホなどで簡単に撮影出来る今に至るまでに、世界がどの様に変遷してきたか、目と耳と心とに訴える内容でした。
登場する世界中の人々は、まさにそこに生きた人びと。
生と死の狭間を見ていると、人間は生きる時代を選べない、その時代背景と共にあるのだ、ということを改めて思い直したりします。
戦争の世紀とも言われた20世紀。過酷な、どのような状況も同じ人間が産み出したものですが、しかし又、命を繋ぐものとしての人間の叡知と未来に希望を持ちたくなります。
ラストシーンは、国も性別も年齢も様々な人々の笑顔がコチラを(レンズを)見ています。
このコンサートなら、世界平和へのメッセンジャーに成り得るのでは?と思ったのは私だけでしょうか。
最後のほうで涙を浮かべる観客が多かったのは、映像と音楽の力が結晶した瞬間でしょう。
こんな素敵なメールも届きました。「音楽が映像に言葉を与え、生命を吹き込む、まさに、その現場にいる気がしました」
岩村力さん指揮の日本フィルハーモニー交響楽団にKAKOさんのピアノ、進藤晶子さんのナレーションという舞台上の皆さんに拍手を。
そして、開催出来たことが奇跡のような制作陣のスタッフに、ねぎらいの大きな拍手を。
2016/09/11