町と触れ合う散歩 その１
爽やかな５月。三年ぶりに参加する「ライブ・イマージュ」での地方ツアーの開幕で、まずは長崎ブリックホールです。このホールは、他ではあまり見かけない回廊がある建物の造りで、外には憩えるお庭があります。重い鋳物製のような椅子とテーブルも数年前と同じ。
“鯉のぼり"が掲げられていますが、無風状態のためダラリとしています。
ところでヴァイオリン奏者・葉加瀬太郎さんは去年の夏頃からの毎日一万歩以上の歩行で、15キロの減量に成功したのです。
その話を聞いて、散歩人間のKAKOさんが羨ましそうにしていたのは、痩せたことではなくて「歩くこと」そのものだったので、今回のツアーでの密かなテーマは「町と触れあう散歩」に決まりました。
今までの地方ツアーでやっていなかったことですが、何と専用のウオーキングシューズと帽子をスーツケースに追加し、イマージュ記念で出演者やスタッフ全員に配られる黒い半袖Tシャツをウオーキングウエアとして活用する、という徹底ぶり。ただし背中には大文字でlive image staffというロゴ入りですよ。(^-^)
ホールの裏手の浦上川沿いに遊歩道を発見。
ここの藤棚の花はほぼ終わりです。藤はノダフジ（ 野田藤）ともいうそうで、植物学者の牧野富太郎が、かつてフジの名所であった大阪市福島区野田にちなんで名付けたそうですが、知りませんでした。
話が横道にそれました。
途中で、地元高校カヌー部の保管庫の前を通りかかりました。ちょうど部員の学生たちが集まってきた時刻らしく、カヌーが壁際に立て掛けられている様子が、開いた扉から窺えます。
この川でカヌー大会も開かれるのかも知れない、と思った途端、川面を風がよぎっていくような錯覚が起こります。
KAKOさんが初めて長崎に来たのは30年以上も前のフリージャズ"TOK"の時代だそうで、その当時の主催側の人が聴きに来てくださって楽屋でお会いしました。
山と海に物語がある長崎は、お世話になった人の故郷ということもあって、不思議な懐かしさを運んできます。
今回のツアーは写真ソフトの不調のため、淡々とした文字のみとなります。残念ですが皆様の想像力でお楽しみください。
2015/05/01