勇気をエネルギーを
午後から音楽雑誌のインタビューがありました。ちょっと驚いたのは、今日の女性は会話をパソコンに直接打っていること。でも、いつもそうしているわけではなくて、通常はノートに書くのだそうですが、締め切りが迫っているのでそれでは間に合わないそうです。きっと、帰りの電車の中などでパソコンを開き、文章を整理してすぐに校正用のメールが送られてくるのでしょう。
今月初めから、軽井沢のアトリエに来ています。朝夕は温度も低く、暖房もなかなかoffに出来ないですし、草木の芽吹きがようやくここ2-3日で訪れてきたくらいです。でも、「コブシの花」が咲き始めました。まだ春とも言い切れない木立の茶褐色の風景の中に、うれしい開花です。
インタビューの途中に、「ここは無音というほどの静けさですね」とおっしゃって、それは作曲する上で必要なことですか、と続けて聞いてきました。(私はひそかに思いました。「SILENT GARDEN」の世界ですよ!)
KAKOさんいわく「人の声やテレビの音があったりするのは苦手なんです、藝大時代からそうでした」。そういえば以前、「海の中の潜水艦にピアノがあって・・・」そこで作曲してみたい、とか発言していたことがありました。そこならたしかにテレビの音は聞こえてこないでしょうけど。
帰り際、この時期なので被災地へのメッセージもお願いします、とのこと。
「一番大切なことは言葉にならないものです。そして音楽家は言葉ではなく音楽を通して何かを伝えられる立場にあるんですね。(責任重大だ!)
人は、深い感動に出遭ったときに思いがけないエネルギーがわいてくるんです。無理に辛いことを忘れようとするだけではなく、もしそういう「感動する音楽」に出遭って、「勇気をもらった」と言ってもらえたら、僕たち音楽家は役に立ったのだな、と思いますね。」
まあこんな意味合いの事を答えていました。