心地よい庭

閑(シズ)かな日

7月初めの頃には緑色だったアトリエのアナベル。

学名はHydrangea arborescens 'Annabelle’で原産地はアメリカ。紫陽花とは葉の様子もかなり違います。
つぼみの頃には緑色、開くにつれて薄緑から真っ白に変わります。小さな花が沢山集まり、花房は直径が 20 センチ以上になったりします。
次の写真の手前がそのくらいの大きさ。15日過ぎた頃から白くなりました。

年に数回送られてくるお茶の会社の冊子に、「心地よい庭」という題の文章が掲載されていました。
書き手の方が幼い頃から40年以上も、庭師のパチン、パチンという鋏の音をBGMのように聞いてきた。
というくだりがあって、今は亡き父の代わりに、秋の落ち葉拾いの大変さを思い知らされている。
これだけならどうということのない文章ですが、最後の数行にこんなふうに書かれています。

「他人にはほとんど見せることのない家人のための庭を育ててきた祖父や父」
今はその美しい緑を守っていく責任と幸せを感じながら、庭師さんとお茶をいただきつつ、樹木のことなど教えてもらっている・・・。
と、そういう締めくくりでした。
これは、「中庭」ですね。

さてKAKOさんは作曲でこもっているため、今はせいぜいアナベルを眺めることを愉しみとしているようです。

2013/07/22

Posted by アトリエール