映像の世紀 響き合う音

LA MUSIQUE

広島での「映像の世紀コンサート」、9月1日に無事終了しました。
翌朝の中国新聞に掲載された記事のタイトルは「映像の世紀 響き合う音」。
素敵な言葉ですね!
ステージの様子は、ちょうどスクリーンに映し出された1945年8月の原爆投下と、広島交響楽団&ピアノ・KAKOさんの演奏風景です。
この瞬間を待って、カメラマン氏がシャッターを切ったのでしょう。
凄いタイミング!

広島交響楽団の方々の演奏は、とても豊かな表現力がありました。

「神風特攻隊の場面ですすり泣く人が多かった」と終演後に聞きましたが、そこでの曲は「神のパッサカリア」のチェロとピアノのデュエットバージョンで、迫真の映像と共に心を揺さぶります。
チェロ奏者は同楽団員で唯一の外国人、ドイツ出身の男性でした。

ちなみにCDでは「新・映像の世紀 オリジナル・サウンドトラック 完全版」のDisc2の9曲目に収録されていますので、音だけの再現も楽しんでいただけたらと思います。

打楽器のことで、KAKOさんは前日のリハーサルでウッドブロック(中空の堅い木)を叩いて、音色を確認しています。

コンサートの中では時計の規則的な秒針のように流れ、大事な鍵ともいえる楽器の存在なのでした。

さて次の開催地は、広島があったので長崎は外せないですよね。
「映像の世紀コンサート」は決して反戦コンサートではないのに、観客の心に反戦の旗を立てさせるし、素晴らしい映像と音楽の芸術作品となっているのは過言ではないでしょう。

2019/09/03

Posted by アトリエール